らしい。らしくない。
どうも、取り扱いが難しいらしい。
前者は、ぴったりした状態、よく似た状態にある意を表し、
後者は、中学で習う推量の助動詞、だったかな。
三浦雅士著「私という現象」で、
すごいうろ覚えだけと、私とは他者との関わりで成立する、
というニュアンスのことが書かれていた。
要するに、「私らしい」というのは存在しない。
自分の周りの善意の第三者、同級生や同僚や幼馴染など、
自分の行動パターンを理解している人たちが、ある事象について下した
決断について「お前らしい」と言っているので、
いいとか悪いとかじゃないんだよね。だからほめてもないしね。
だから、「自分らしい」は人に見つけてもらわないといけない。
日本語は非常に高度なので、スルーしがちだけど
結構ふわっとした内容が多い。政治家の答弁とかそのいい例。
オネエが支持されるのは、現実を受け入れて飾る必要がないので、
素の言葉なので嫌みがない、と推察するのであります、はい。
あいつらしい行動と俺らしい行動。
同一人物でも、微妙にニュアンスが違う。
自己分析と他己分析の結果が違うのと同じで。
政治家らしい振る舞い。
スポーツ選手らしい行動。
警察官らしい発言。
AV女優らしい考え方。
どんな感じだろ?
一括りは危険だよなー。
「らいくないんじゃないの?」みたいなのは、
ドラマでしか聞かないしつき合わないほうがいいぜ。
ドラマの見方が浅すぎだがら、教師びんびんでも勧めとけ。
「私らしいってなによ!?」とつっかかってくるヤーツはとは
もっと関わらない方がいいね。
そういう人には、「ザ・自分探しの旅」をおすすめするよ。
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