私たちは日々何がしかを買っている。
日用品から嗜好品に至るまで。
日々の食材やシャンプーや歯磨き粉などの日用品はいったん小脇に置いといて、
それ以外にフォーカスしてみる。
それらを買う時、自分自身にどういう心の動きがあるのかをつぶさに観察している。
一言で言うと、本当に欲しいと思っていたら値段は気にしないで買う
ことにしている。車だとか家だとか、時計だとかそういうのは別なので悪しからず、、
たとえば、AとBの商品があって
ほんとはAがいいけど、値段が高いからBにする
ということはしない。ようにしている、極力。
さらにたとえば、みなさんもコストコに行かれたことがあると思うけど
「安い」ことを理由に買っていることはないだろうか。
理由が安いなので、欲しいの理由度は低い。
そのうち必要になる(かもしれない)から買っとくか、安いし。みたいな。
特に男性では、パンツや靴下のような消耗品インナーは
まあユ◯クロでいいや、ってなると方も多いんじゃないかと思うんです。
初めての一人暮らしのときなんかはやっぱ、おじさんの時代では
無印で揃えちゃったりするわけですよね。
そうして意識と体に刻まれた「無印じるし」がその後の人生において、
同棲開始!みたいなときに食器どうするぅーってなったときに、
「無印でよくね?」となるわけであったりするわけであります。
一度、みなさんの家の中、部屋の周りを見渡してみてみてください。
これ“で“いいや、で買ったもの
これ“が“いい、で買ったもの
割合はいかがなもんでしょうか。
願わくば、これがいいと100点満点かそれ以上のもので満たされている空間で
毎日を過ごしたい。90点でもダメだ。どんどん気持ちが萎えていく。
100点以上に出会うまで待たなければならない。
それに出会うまでのの時間、つまり待っている間も含め人生は上がっている。
90点で落ち着くと、90点の人生になってしまう。
もとい、今住んでいる場所はどうでしょうか。
俺もはじめての一人暮らしは妥協に妥協を重ねたなー。。
・広さなのか
・場所なのか(駅近とか)
・築年数なのか
・階数なのか
・家賃なのか
はじめてのときはみんなお金ないし、家賃ありきで範囲を絞っていくと思う。
はじめは仕方がないと思う。お金がないんだから。
そんな中でも、俺は家賃は2万くらい高くなったが会社の近くに住むことにした。
近くとは、歩いて通勤できるレベル。歩いて、といっても歩いたらちょっと遠いな、
というレベルの25〜30分のところ。チャリなら10分しないし、タクシーなら5分の距離だ。
電車に乗りたくなかったからだ。
あと、終電を気にしたくなかったからだ。
この2つが2万円で手に入るなら喜んで払う。
仲間や友人のほとんどが電車1本で通えギリギリまで家賃が低いところ、か
狭いけど会社から数駅のところを選んでいた。
とにかく電車(通勤電車)に乗りたくなかった。いろんなものが減っていく気がする。
こんな風に自分の住まいもまた、安いを理由にしないで決めた。
安い、には何らかの理由がある。
食料ならば輸入品だったり、粗悪なものだったり、
製品であればつくりが雑だったり、
もしかしたら企業努力かもしれない。ともかく理由が存在する。
ただ、俺の感覚では安かろう悪かろう、という通説は間違いないと思う。
いいものは、それなりの値段を取るべきだと考えている。
とはいえ、安いことは素晴らしいこと。
たとえば飲食店なら「安くておいしい」は最強の決定要因になる。
ともあれ、自分はそれをなぜ選んだか。
ひとつひとつ理由を明確にしていくと、
あなたの大事にしているものが見つかるかもしれない。
あなたが避けたいことも見つかるかもしれない。
それはいずれも、人生を少しばかり豊かにする。
満員の終電を横目に、春風を感じながら歩いて帰るようなものかもしれない。
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