隣人が重犯罪者だったら、あなたならどうする?
なかなかハードな漫画だった。ざっくりタイトル回収すると。。
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』という漫画より。
主人公は刑法上少年だったころに重犯罪を犯す。収監されたのか否かちょっと忘れたが、
いずれにしてもとある町に流れつき、スーパーの店員をしている。
小さな町で、彼は近隣住人からも慕われる存在になっていた。
ところがある日、彼の過去が暴かれてしまう。
住人をはじめ、そして今までよくしてくれた店長までもが彼を犯罪者と見る。
主人公は特別悲しむでもなく、そらそうだよな、くらいの感じで受け入れる。
そして店長は、自身が想いを寄せる女性(椿)が主人公と同じアパートに住んでいて且つ親しくしていることから、彼女へ忠告を促す。まあ、彼と付き合うなよって。
多分、俺でもそうしちゃうわね。
改心の機会を与えるのか、奪うのか。あなたならどっち??
すると椿は店長に言うのだった。
『あなたの隣人が、客が明日絶対に罪を犯さないなんて誰が証明できるの?
そんなことできっこないのに、それを彼に要求する。
それができないなら今すぐ町から出て行けと、目の前から排除する。
更生を許さず改心を認めず迫害を続けて自分の領域から追い出そうとする
そうやって追い詰めて更生も改心も諦めるところまで追い詰めて
その結果生まれるのは悪魔に戻るしかなかった悲しい罪人
そうして生まれなくてよかった悪魔の新しい被害者
そんな彼らの姿をあなたたちは遠く離れた場所から指をさして言うのよ
そしてタイトルに続く。
去年、再犯率は過去最悪だったそうだ。
確かに犯罪を繰り返す罪人に対し、「ほらまたやった」とか「刑務所から出すなって」とか
言ったことがある。この漫画に出会うまでは↑こんなこと考えもしなかったよ。
犯罪とは無縁に暮らしている。
子を持つ親としては、となりに犯罪を犯した人が越してきたら緊張する。
積極的に仲良くなりたいとも思わない。無害な人がいいに決まってる。
わざわざお墓の前に家を建てたりしないように、犯罪者は遠ざけたい。
普通に接してた隣人がゴリゴリの犯罪者だと知ったら自分はどうするだろうか。。
職業病が疼いて取材してしまうかもしれないし、知り合いの禅寺を紹介するかもしれないし、
それとなくフェイドアウトしてしまうかもしれない。
それまでどれくらいの付き合いをしてたかにもよるけど、普通じゃいられないと思う。
なぜならおれは、普通のおじさんだからだ。
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