新卒カードを正しく使うと人生が少し有利になる。

就職系

就活は「人生をどう進めていくか」というマインドセットが大事。

自分の新卒活動は20年くらい前になるので、

今とは比較しようもないしすることにもあまり意味がないと思う。

リクナビはなく、業種別に分けられた大量のハガキが送られてくる。

ちなみに大学によっては送られてこないらしい。シビアだ。

採用サイトという概念もおそらく当時はなく、あっても我々が気づいてない可能性が高い。

↑のハガキにないような企業、例えばテレビ局などは電話して資料を取り寄せたり、

採用のスケジュールなんかを聞いたりするわけだ。なかなかのアナログ。

今はかなりシステマチックになってて、採用の仕組みみたいなことでいうと

当時は野原に適当にテントを貼るような感じで、今は整備された区画にログハウスがあって

BBQセットも完備されてて手ぶらで行ってこいできる、そんな印象がある。

我々の時代は全部自分で調達して準備して、、みたいな就活だったように思う。

情報を自分から撮りに行かないと結果に大きく差が出ることになる。

自分は、完全に出遅れた。というより就職する気がまるでなかった。

当時の自分は未熟で、普通に就職するのは“カッコ悪い“と思っていた。

まして、たいして知りもしない会社に行きたくねぇ。

そんなやる気のない状況でありながら流されるままに、氷河期真っ只中の新卒戦線に漕ぎ出した。

結果は推して図るべし、うまくいくはずがぁない。

就活は普段会えないおじさんたちに会える貴重?な機会。

新卒活動、という経験自体は素晴らしいものだったと思う。

普段出会えないような企業の上層部に出会える数少ないチャンスだし、

自分はどの道を選択肢、どんな風にこれからの人生を歩んでいきたいのか、

といういわゆる「自己分析」をし、自分自身と徹底的に向き合う時間が持てたからだ。

自分はここで「就職しない」という選択をする。

厳密にいえば、適当に始めた就活だったのでちゃんとやればもっとできるのでは?

というゲーム感覚が捨てきれず、就職浪人することにする。

一度ならず二度までも、自分はマスコミに絞って無謀な就活を展開する。

ここで運よく、某テレビ局と某レコード会社、2社最終面接まで進む。

ここがMy 新卒活動のピークだった。

善戦虚しくいずれも最終で敗退し、糸の切れた凧のように就活を終えた。

そしてまた懲りもせず「就職しない」を選択した。

夏は始まったばかりだった。

「就活」は、今の自分の礎を形成してくれた。

結果は伴わなかったけど、新卒の就活を2度も経験できたことは大きな財産だった。

当時出会った人、特に最終までいった面接の人たちとは一時頻繁にやり取りしたけど

それきりだ。もうこれからの人生でも会うことはないと思う。

2度に渡る就活は、ターニングポイントだったのかもしれない。

自分はそれからの人生も、「結果にコミットする」ことよりも

わりとプロセス重視で歩んできた。武士みたいに。

それがいいことなのか否かはわからない。

新卒活動は見方を変えればすごくいいシステムだし、

「新卒カード」を使えるのは大学生だけなのだから多いに活用すべきだ。

時計の針を戻せたらどうするか、と聞かれたら

マスコミだけじゃなくて商社とか一般企業もしっかり志望して

東証一部上場企業から内定いただいたら就職しちゃうかなww

何者でもない大学生に一流企業がお金を投じて育ててくれる。

これは後になってみないとわからないこと。

そんなチャンスは大いに活用すべきだ。

だけど一方で、やっぱり就職しないかな、とも思う自分もいる。

就職がすべてみたいなのは嫌だ。当時は本当に何者でもなかったので、

いい会社から内定をもらった連中はさながら神のようだった。

だったらてめぇで旗立てようじゃないの、というリトルポエマティもいたりするけど

それはまた明日以降で。

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