ラグビーはいい。実にいい。
◎ともかく前へ進む姿勢、
→バックパスなどがない。戦術的に後退することもないのでひたすら前に進むしかない!
◎帰化せずとも国籍をまたいで当該国の代表になれる包容力、
→パスポート主義でなく当該国で規定年数以上をプレイするなど諸条件をクリアすると代表になれる
◎体全体を使うところ、
→ランニング柔道という人もいるくらいで、とにかく全身を使う。
◎いろいろな才能が活かされるところ。
→足の早い人、力の強い人など他スポーツよりFWとBKで練習からして異なるように
◎観客席にホーム&アウェイの概念がない。
→どちらのチームを応援するにしてもどこに座ってもOK。野球のように1塁側、3塁側みたいにはならない。
◎監督も観客席に。
→これぞラグビー。試合の主導権は選手にあり!とりわけキャプテンの責任は重く、みなキャプテンのいうことを聞く。
など。
ラグビーは、とりわけ「ディシプリン」が重要とされる。
直訳すると「規律」ということなのだけど、軍隊のようなことでもないし
想定外のことが多発するラグビーにおいてはその場その場の柔軟な対応や
相手の出方を見た上でのクリエイティビティも求められるので、それも含めた規律、
ということになるでしょうか。
攻守の交代が目まぐるしさはラグビーの醍醐味ではあるものの、
アタックラインを敷いていたかと思えば、すぐにディフェンスに切り替えなければいけないなど
あらゆる場面を想定した規律が必要になる。だからこそ、ピンチにも冷静であれる。
日頃のコミュニケーションは超重要なので、ラガーマンはみな仲良しなのかもしれない。
また、ラグビーの特筆すべき事項としてやはり「紳士のスポーツ」であることが挙げられる。
サッカーのマリーシアのようなことはないしシミュレーションのようなこともない。
でもいずれもサッカーの良さ、サッカーを面白くしているスパイスなのでどちらもいいと思う。
ただ、ラグビーではやったらダメよ、というだけ。審判の判定にも従わないといけない。
両手を広げたりはあかんし、「マジかよ!?」という顔などはこっそりやるべしである。
故意の反則にはシンビン(イエローカード)が出て、
危険なプレイや暴力行為にはレッドカードが出される。
紳士的で創造的で規律もありながら、破壊的である。
人間の、個体の力のみで前へ、前へと進む。
これはなかなかに壮観。
スクールウォーズという昭和のドラマがある。
伊藤かずえが演じる少女は、死のうと思って(なぜか)フラッと立ち寄った
ラグビー場で見たラガーマンの姿に感化され、生きようと決意する。
というシーンが描かれる。
誇張感はあるかもしれないけど、そんな力はあるかもしれないな、と思うのであります。
コメント